職場や学校での対人関係、さらには親子関係に悩むすべての人におすすめしたい本が『幸福のための人間のレベル論』
著者の藤本シゲユキさんは元バンドマンで元ホストという異色の経歴をもった女性向け恋愛カウンセラーで、本に出てくる具体例が「こんな人いるww」の連発なんです。
あっという間に読み終わるほどの面白さと何回も読み直したくなる内容の濃さは、性別や年齢関係なくすべての対人関係に悩む人におすすめの一冊といえます。
この記事では『幸福のための人間のレベル論』のレビュー&簡単なまとめを、年間20冊以上読書する私の感想をふまえつつ書いていきます。
読み終わる頃にはきっとこの本を読みたくなるはず!
ぜひ最後までご覧ください。
人間のレベルは4段階にわけられる

幸福のための人間のレベル論では4段階に人間がレベルに分けされ、フィールドごとの特徴が書かれています。
ここで大切なのがステージやフィールドが上の人間が人として優れているというわけではないということ。
『人間のレベル』というワードに引っ張られがちですが、この本は"幸福のための"人間のレベル論なのです。
ステージやフィールドが上になればなるほど、幸福度が高い生き方ができるようになり人や社会に愛をもって貢献できるようになるというだけ
このように著者の藤本シゲユキさんは言っています。
すべての対人関係の悩みが解消される
「人間をレベル分けするなんてけしからん!」と思ってこの本を読まないのは本当にもったいなんです。
なぜなら読むだけですべての対人関係の悩みが解消されるはずだから!
世界人口の約8割は『人でなし・気づいていないステージ(ハリネズミ以下)』で、たった2割が『気づいている・悟りステージ(ねこ以上)』であると書かれています。
つまりあなたが出会う人は、ほとんど『人でなし・気づいていないステージ』の人ということ。
それは身内でも親であっても同じです。
そもそもあなた自身も『人でなし・気づいていないステージ』の住民である可能性が高いです。
ここで重要なのが『人でなし・気づいていないステージ』にいる人たちが『気づいてる・悟りステージ』にいる人たちと親密な人間関係を作れることはほぼ皆無ということ。
勘のいい人はお気づきですよね?
あなたが上のフィールドに行けば行くほど、人間関係で悩むことが少なくなるんです。
この本では『気づいている・悟りステージ』へ上がる方法を超わかりやすく教えてくれています。
だからこそ人間関係で悩むすべての人に読んでもらいたい!!
それぞれのフィールドの特徴

それぞれのフィールドの特徴を読み進めていくと
「あーこんな人いるいる!」
「文句ばっか言って何にもしないあの人は、うさぎだな」
「え、自分は大丈夫かな…」
と職場の人に当てはめてみたり、自分はきつねかもしれないと不安になったり…。
身近な人や自分を想像しながら読めるのがこの本の面白さ。
なんでこんなにリアリティがあるのかと疑問だったんですけど、その理由は著者の藤本シゲユキさんが元バンドマンで元ホストという異色の経歴をもった女性向け恋愛カウンセラーだから。
で、元はきつねフィールドにいて今はペガサスフィールドまで上り詰めたとのこと。
イラストがポップで可愛いのに言ってることめっちゃ毒舌!なギャップがおもしろくて、どんどん読み進めてしまうんです。
ここで簡単に、それぞれのフィールドの特徴を説明していきます。
人でなしステージ けだもの / きつね
- 人から奪うことしか考えていない(金銭 / 物品 / 気持ちなど)
- 自分さえ良ければすべてよし
- 都合が悪くなると簡単に人を切ったり裏切ったりすることができる
- 楽をしてなにかを得ようとばかり考える
人でなしステージの人間は「自分さえよければそれでいい」という考えで、都合が悪くなると手のひらを返して裏切るという特徴があります。
結論、関わらないほうがいい人たち。
けだものフィールドは反社会性人格障害やサイコパスに多いタイプ。
彼らが上のフィールドに上がることはありません。
きつねフィールドにいる人間は善悪を区別していたり最低限の人の心を持ち合わせたりしているので、自ら犯罪を犯すことはありません。
しかし、けだものフィールドにいる人間にそそのかされて、そのまま悪の道に取り込まれることも珍しくないとのこと。
気づいていないステージ うさぎ / チワワ / ハリネズミ
- 文句や愚痴が多い
- 人や環境のせいにする
- 自分の主観や常識でしか物事がみれない
- 依存心が強く自分で自分を満たすことができない
- 人や状況をコントロールしようとする
上記を読んでドキっとしたもいるのでは?
このステージの人は楽をしてなにかを得ようとしたり、自分の主観や常識でしか物事がみれないといった特徴があります。
人や状況をコントロールしようとしたり、人や環境のせいにするような同僚や上司に絶対にいるタイプですね(笑)
うさぎフィールドは、人にどうみられているか・どう思われているかが常に不安でネガティブな発言が多く、チワワフィールドは「嫌われたくない」という自我があるため八方美人になりがち。
ちなみに日本人女性が1番多いのがチワワフィールドだそうです。
ハリネズミフィールドは他者や世間から認められたいという承認欲求が強く、仕事や自己改革に熱意を燃やす日本人の多くが存在するフィールド。
以上が気づいていないステージの特徴です。
職場や身内の人が頭に浮かんだ、もしくは「コレ自分のことやん…」と思った人も多いはず。
なぜなら8割の人が、この気づいていないステージ(もしくは人でなしステージ)に当てはまるから。
では人口の2割しかいない気づいているステージの特徴をみていきましょう。
気づいてるステージ ねこ / ライオン
- 人や環境のせいにしない
- 自分の主観や常識で物事を判断しない
- 自己肯定感がたかい
- 人や状況はコントロールできないものだと理解している
「目の前に起こっている現実はすべて過去の自分が選択した結果」という認識を強く痛感する、いわゆる『原因自分論』で考えられる人たちのこと。
このステージから恋愛もプライベートも上手くいき心から人生の楽しさを体感できたり、やりたいことがみつかるなど、さらに生きやすくなってきます。
ねこフィールドまで上がってくると「気づいていないステージ」にいたときに抱えていた悩み事がほぼなくなり心の底から人生を楽しめるようになります。
しかし感情のコントロールを誤ると「気づいていないステージ」にすぐに逆戻りするので気は抜けません。
ライオンフィールドまでくると対人関係でのストレスはほぼなくなり「ここからなにを学べるんだろうか?」と物事を捉えるようになります。
人に対して敬意と親切心をもって接するのは当たり前のことであり、感謝の気持ちを忘れずにいかに人や社会へ奉仕できるかを真剣に考えるなど、今までとは一線を画していることがわかりますよね。
悟りステージ ペガサス/お釈迦様
- 自らの天命をまっとうすべく日々の生活を送っている
- 怒りをほとんど感じない
- 人間が生きることの意味や生を受けた意味を考える
- 「愛」を生き方のベースにして心がけている
- 自分の思想やあり方が人に影響を与える
悟りステージというだけあって、もう悟りを開いていますね(笑)
自らが手本になり、人々を幸福や平和に導くことを天命にして日々の生活を送っているのがペガサスフィールドにいる人々です。
ちなみにお釈迦様フィールドにいるのは、マザー・テレサ、ガンジー、イエス・キリストたちだそうです^^
みなさんも人間の領域を超えればこのフィールドに上がれます^^
対人関係の悩みは自分を客観的にみることで解消される

実はこの本の半分以上(2〜5章)は『気づいていないステージ』から『気づいているステージ』への昇格方法について書かれているんです。
その方法を超簡単にまとめると、
- 原因自分論で考える
- 固定概念にとらわれない
- 自分を知ること
対人関係の悩みは他人ではなく、自分を客観的にみることができるかどうかなんです。
もしかしたら自己啓発本やアドラー心理学などの本を読まれている人は「聞いたことあるよ。そっち系ね」と思うかもですが、これらのこと実践できていますか?
私も対人関係の本は何冊も読みましたが幸福のための人間のレベル論が1番わかりやすい!
なぜなら具体例がたくさん出てきて「わかる。そういう人いるww」と共感できるポイントがとにかく多いから。
対人関係に悩んだとき、自分が嫌な人間になっていないか不安になったときは、ぜひこの本を手にとって何回も読み直してほしいと思います。
人生を変えるおすすめの一冊となっています。