「仕事やめたいけど、その後なにするか決まってないし…」という人におすすめしたい職業訓練校についてお話します。
職業訓練校とは国や自治体がスキルアップして就職を目指す求職者のためのもので、失業中に資格や技術を学びながらお金がもらえるんです!!
基本的に失業者であれば誰でも申し込めるのですが、「失業手当をもらっているorもらっていない」「失業手当の残日数が1/3以上or1/3以下」などによって支給される給付金が大幅に異なります。
また受けたいコースの開講時期をあらかじめ把握しておくなど、事前の情報収集がとっても大切!
そんな職業訓練校について、できるだけわかりやすくまとめました!
知らないと何十万円も損するので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
失業中お金をもらいながら資格がとれる職業訓練校

職業訓練校はスキルアップしたい求職者のための制度で、失業中に資格や技術を学びながら給付金が支給されます。
受講できるコースは一般的なものから専門性の高いものまで幅広くあり、授業料は無料!
代表的な受講コース
- パソコン講座(ワード・エクセル)
- 簿記・経理
- 医療事務
- 宅建・FP
- Webデザイン・プログラミング
- 電気・介護
職業訓練には2種類ある

職業訓練には、公共職業訓練と求職者支援訓練の2種類あります。
それぞれの訓練校の対象者
- 雇用保険の受給(失業手当をもらえる人)→公共職業訓練or求職者支援訓練
- 雇用保険を受給できない人(失業手当をもらえない人)→求職者支援訓練
雇用保険の加入の有無で、受講できる訓練校の種類が異なるので注意してください!
それぞれの訓練校の特徴を解説していきます。
失業手当が多くもらえる?公共職業訓練とは
公共職業訓練は雇用保険(失業手当)の受給者向けで、求職者支援訓練よりも専門的に学べます。
対象かどうかは『失業手当の受給期間や条件』をご覧ください。
公共職業訓練の対象者はこちら。
公共職業訓練の対象者
- 過去1年以内に公共職業訓練を受講していない
- 訓練を受講することによって早期就職(訓練終了後3か月以内)を希望している
- ハローワークの受講指示または受講推薦が受けられる
失業手当の給付制限中であっても入学した日から受給が開始され、訓練が終了するまで受給が延長されるという特徴があります。
さらに「受講指示」の対象になると交通費と受講手当(500円×40日)がもらえます。
ただし受講指示をうけるには入学時点での雇用保険の残日数1/3以上が条件となっているので注意してください。
受講指示について
失業手当の給付が前倒しや延長がされる
【対象者】
開講日に雇用保険の給付日数が1/3以上残っている人
【手当】
受講手当、交通手当
【自己負担額】
テキスト代
受講推薦について
【対象者】
①開講日に雇用保険の給付日数が1/3以下、もしくは受給が終了している人
②雇用保険の受給資格がなく「職業訓練受講給付支給要件(後術)」に該当しない人
【自己負担】
テキスト代・交通費
月10万円の給付金がもらえる?求職者支援訓練とは
求職者支援訓練は先ほどの公共職業訓練に比べ、入学できる人が多いのが特徴。
求職者支援訓練の対象者はこちら。
求職者支援訓練の対象者
再就職を希望している雇用保険を受給できない人(受給者もOK)
自営業者・専業主婦・失業手当の受給が終了した人といった、雇用保険(失業手当)を受給できない人たちも無料で受講することができます。
また、以下の条件を全て満たす人は月10万円の給付金と交通費を受けることができます。
職業訓練受講給付金がもらえる人
- 本人収入が月8万円以下
- 世帯全体の収入が月25万円以下
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
- 全ての訓練実施日に出席している
- 世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
- 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない
月10万円の給付金があれば、在学中は生活費を気にせずスキルアップできます!
気になる方は一度ハローワークに問い合わせてみましょう。
失業手当受給中の人も条件に当てはまれば月10万円の給付金がもらえます。
その際、失業手当の受給終了後からコース終了日まで、日割り計算となります。
職業訓練校の申し込み方法

職業訓練校に申し込める時期は訓練機関によって異なります。
まずはどのようなコースが開講されているか、厚生労働省の訓練検索・一覧で検索してみましょう。
訓練への応募受付はだいたい入学の2~3ヶ月前に行われます。
退職予定がある場合は在職中でも申し込み・試験の受験は可能なため、希望する人は計画的にスケジュールを立てましょう。

ハローワークで職業訓練校の相談ができます。在職中でも利用可能なので「会社やめたいけど、辞めた後が不安」という人は一度話をきいてみましょう!
受講したいコースが決まったらハローワークで申し込みを行います。
コースによっては事前のキャリアカウンセリングや、面接で利用する『質問シート』への記入が必要な場合もあるのでギリギリではなく余裕を持った日程で申し込むようにしましょう。
職業訓練校の選考について
Web系・医療事務・介護など人気のコースは倍率が2~3倍になることがあり、応募者を絞るために選考試験が行われます。
選考の内容は、筆記試験&面接もしくは面接のみとなります。
面接では事前に提出した『質問シート』を元に以下のような質問がされます。
面接の内容
- このコースを志望した理由
- いつまでに就職したいか
- 現在おこなっている就職活動について
職業訓練は早期就職を目指す求職者のための制度なので、早期就職の意思があるかが最も重視されるようです。
見事選考を突破したら、合格したコースを管轄するハローワークで入学手続きを行い「就職支援計画」の交付を受けましょう。
あとはステップアップを目指して勉強に集中するのみ!
知らないと損する職業訓練校

職業訓練校を受講し、技術を身につけステップアップしよう!
受講中に失業手当や補助金がもらえるので、生活費を気にせず勉強に専念することができます。
数あるコースの中から受講するものを見極め、積極的に活用してみてください。
在職中でも職業訓練についてハローワークで相談することができるので、離職を考えている人にもおすすめの制度です!
まずはどのようなコースが開講されているか、厚生労働省の訓練検索・一覧で検索してみてくださいね。
▼失業手当についてはこちら